【燃料電池(FCV)自動車】水素の供給に現実味
FCV車
液体水素燃料の宇宙ロケットから水素は高価のイメージがあります!!
水素は、下水汚泥からも製造でき日本でも製造できます!!
水素
液体燃料を使う宇宙ロケットのイメージから水素は貴重で高価と考える人が多いのではと思われます。
しかし、水素はいろいろなところで作られますが、使う場面が少なく捨てられているのが現状です。
化石燃料から水素の製造
現在主流な方法です。
化石燃料を基にエネルギーを加えて製造しますが、化石燃料を使うこと、エネルギーが必要、炭酸ガスが発生することからクリーンエネルギーの燃料電池車のイメージに合わないところがあります。
しかし、直接水素を製造するのではなく製鉄等で作られた水素を捨てないで利用することも考えられ、炭酸ガスが増えるわけではないと考えることもできます。
高温で天然ガスや石油と反応させると水素と一酸化ガスが作られます。
これから水素だけを取り出します。
製鉄に必要なコークスを作る時に水素が55%含まれるガスが発生します。
このガスから水素を取り出します。
新日鉄住金八幡製鉄所では、製鉄時に発生する水素を一般家庭に供給して家庭で電力として利用する実験を4年前から行っています。
水素を供給するガス管を新たに引くのは困難なので、都市ガス等に混ぜて家庭で水素を分離して発電する方法が望まれます。
水からの生成
水を電気分解すると水素と酸素に分離します。
水の電気分解は炭酸ガスを発生しないクリーンな方法ですが、電気が必要なので、電気をどのように発電させるかによります。
電気発電の多くは、化石燃料が使われます。
このため、炭酸ガスに無縁でないこと電気代がかかる問題があります。
再生可能エネルギーの活用や夜間の使われない電気を使って水の電気分解をするなど工夫が必要です。
下水汚泥からの生成
下水処理施設の汚泥から水素を作る動きが出ています。
国内の下水処理場の余剰エレルギーを水素生成に使えば、燃料電池(FCV)車2600万台分の水素が作られるそうです。
福岡市の中部水処理センターに水素スタンドを稼働させます。
1日にFCV60台分の水素3300㎥を製造します。
国内5カ所の水処理施設で製造した水素で1500キロワットの電力を作っています。
2015年は、8カ所に増やして2700キロワットに高める計画です。
下水汚泥から生じるバイオガスで水素を製造する方法は、効果的です。
バイオガスを作る下水処理場は、全国で300カ所あります。
1年間に生じるバイオガスの3割の8500万㎥は、空気中に放出されています。
この未利用のガスを水素に変換すると260万台のFCV車をフル充電できます。
水素社会
下水処理施設の汚泥から発生するバイオガスで水素が作れます!!
トヨタ「ミライ」などのFCVの普及に弾みがつきそうです!!