損保ジャパン日本興亜「自動運転車の欠陥・不正アクセスによる損害に対処」
自動運転車
多くの機能については、新車に搭載され実用化が始まっています!!
欠陥や不正アクセスの損害にも対象を拡大し保険が適用されます!!
自動車で、発展途上ではありますが、自動運転技術やコネクテッドカー技術が注目されています。
自動車保険から見ると、安全運転の評価を受けて保険料の割引のある「テレマティクス保険」に結びつきます。
損保ジャパン日本興亜は、自動運転技術やコネクテッドカーの普及に向けて2017年7月以降の契約を対象に自動車保険の改定を行うと発表しました。
テレマティクス保険については、以前の記事で紹介していますので参照して下さい。
- 損保ジャパン日本興亜「個人向けテレマティクス保険を発売」
- あいおいニッセイ同和「運転挙動を保険料に反映させるテレマティクス自動車保険」
コネクテッドカーは、情報端末を搭載し無線通信でインターネットに接続して車両の状況や道路状況などの様々なデータを蓄積・分析することで以下に示すような新たな価値を生み出すと期待されています。
- 事故時に自動的に緊急通報
- 安全運転で保険料が変わるテレマティクス保険
- 盗難時に車両の位置を追跡
- ビックデータ(巨大で複雑なデータの集合)の活用など
自動運転車の欠陥や不正アクセスは、あってはならないことですが、車両も機械から構成されるので欠陥のある可能性は否定できません。
また、インターネットに接続しているので不正アクセスのある可能性も否定できません。
防御機能や検出機能が第一ですが、保険からの対処も出てきました。
損保ジャパン日本興亜は、自動運転車の欠陥や不正アクセスによる損害に対処出来るように自動車保険を改定して2017年7月1日以降の契約から提供を始めると発表しました。
この改定による保険料のアップはないとのことです。
- 「被害者救済費用特約」の新設
- 「無過失事故の特約」の改定
被害者救済費用特約は、契約している自動車の欠陥・不正アクセス等により人身事故や物損事故が発生した場合に、運転者(被保険者)に法律上の損害賠償責任なかったことが確定したときに、被害者が負担した費用を保険金として支払います。
また、保険金が支払わられてもノンフリート等級に影響しません(通常、保険金が支払われると等級が下がり翌年の更新で保険料が上がります)。
この特約は、同社の「THEクルマの保険(個人用自動車保険)」と「SGP(一般自動車保険)」に自動セットされますが、追加保険料は発生しないとのことです。
無過失事故の特約は、自分に過失のない事故で車両保険の保険金が支払わられてもノンフリート等級に影響しない仕組みです。
今回の改定は、衝突・接触の対象を契約の自動車の欠陥や不正アクセスなどに起因して自動車だけでなく自動車以外と接触した接触場合などに拡大します。
この特約は、現在でも車両保険に自動セットされていて今回の改定で補償対象の拡大になるが保険料の変更はないとのことです。
自動運転
自動運転の装置は新車に搭載が始まっています!!
自動車保険からも補償の対象が広がっています!!