【高齢ドライバー】道路交通法改正で認知症検査強化
高齢ドライバー
事故死亡者数は減少ですが高齢ドライバーの事故は増加です!!
事故につながる認知症の予防に道路交通法が改正されました!!
交通事故死傷者は、1970年の16,765人をピークに減ってきています。
1979人には8,466人とピーク時に比べて半減しています。
その後、一旦増加して2000年からまた減少が続き、2015年は4,117人(2014年は4,113人なので4名増加)まで減少し、1970年のピーク時の交通事故死傷者数の4分1まで減少しています。
死亡事故は減少していますが、高齢ドライバーの事故は減っていません。
これは、高齢ドライバー数が10年前に比べて約2倍の513万人(2016年末での75歳以上の高齢ドライバー数)に増加しています。
高齢ドライバー数が増加していますが、高齢ドライバーの事故の割合も2010年は10%に達して、その後も上昇し2016年は13.5%を占めるまでになりました。
全体から見ると、交通事故数と死傷者数は減少していますが、高齢ドライバーについて見ると増加しています。
認知機能の低下が事故の原因の一つと見られていて、日常での家族見守りや運転免許証の更新時の認知症検査で発症が見つかります。
夫婦の1人が亡くなり高齢ドライバー1人で運転するケースもありますが、多くは家族持ちで高齢ドライバーの運転に家族がおかしいと感じるケースがでてきます。
認知症の発生には複数の原因があり、その原因別に特徴が分かれます。
以下のようなケースが見られる場合は、ほっておかず診断や治療を受けると事故を防ぐだけでなく認知症の予防にもなります。
脳梗塞や脳出血など、脳の血管障害で発症するアルツハイマー病の運転行動の特徴には、以下が見られます。
- 運転中に行き先を忘れる
- 駐車や幅寄せが下手になる
ピック球と言う異常構造物あるいはTDP-43と言う蛋白が神経細胞に貯まることで発症すると言われている前頭側頭型認知症の特徴には、以下が見られます。
- 交通ルールを無視
- 運転中のわき見
- 車間距離の短縮
脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などで脳の血管が詰まったり出血したりして脳の細胞に酸素が送られなくなり神経細胞が死んでしまい発症する血管性認知症の特徴には、以下が見られます。
- 運転中にボーっとするなどの注意散漫
- ハンドルやギヤチェンジ、ブレーキの操作が遅くなる
レビー小体と言うたんぱく質が脳に貯まることで発症するレビー小体型認知症の特徴には、以下が見られます。
- 注意・集中力に変動が見られ運転技術にもむらがある
- 運転の危険性にドライバー自身も気づいていることがある
75歳以上になると免許更新が3年に1回になり、認知機能の検査が行われます。
この認知症検査結果は、以下の3種類に分類されます。
- 認知症のおそれがある第1分類
- 認知機能の低下のおそれがある第2分類
- 認知症の恐れがない第3分類
2016年2月までは、第1分類で信号無視、一時停止無視、逆走など18種類の交通違反をすると医師による認知症の診断を受けますが、同年3月からは交通違反にかかわらず第1分類と判定されると医師の診断が必要になりました。
軽自動車も自動ブレーキ装置やアクセルの踏み間違いをしても急発進しない安全装置の搭載が進んでいます。
2017年2月に発売されたスズキ「ワゴンR」を“【安全運転サポート車】高齢者を照準に20年までに軽自動車にも普及”で紹介しました。
ダイハツの廉価モデル「新型ミライース」に以下に示す安全装置を搭載できます。
- 歩行者も認識できる自動ブレーキ
- 誤発進防止装置
- 軽としては初の車体四隅への障害物センサー
ボディー部材に樹脂素材を多用して80キロの軽量化を図り、カタログ燃費は1リットルあたり35.3キロを達成しています。
価格は、消費税込みで84万2400円〜です。
高齢ドライバー
認知症運転の予防には家族の見守りが求められます!!
疑いがあると診断と治療が認知症の予防になります!!