高齢運転者や家族に優しい「見守るクルマの保険」
高齢運転者事故
交通事故は減少しています!!
高齢者事故は増えています!!
以前の記事で運転力の診断をするアプリ【三井住友海上】スマホで運転力診断やスマホで安全運転診断を行い、その診断結果により保険料を割り引く【初めての自動車保険】スマホアプリで安全運転割引などを紹介してきました。
今回は、高齢運転者の「走行サポート」と運転傾向を評価する「(月間)運転レポート」を高齢運転者や家族に提供して、お互いに安全運転度合いが分かる「見守るクルマの保険」を紹介します。
この保険は、MS&ADインシュアランスグループの以下の2社から2018年1月から発売されます。
- 三井住友海上「GK見守るクルマの保険」
- あいおいニッセイ同和損保「タフ・見守るクルマの保険」
厚生労働省の資料によれば、65歳以上の4人に1人(862万人)は、認知症あるいは軽度認知症障害(MCI)患者です。
高齢ドライバーはアプリからのアラートで危険を検知し、レポートで運転状況を知り見直すことができます。
家族たちも、見守る高齢ドライバーの運転状況を把握でき、安全運転に寄与できそうです。
この保険は、両社の自動車保険に「事故発生時の通知等に関する特約」セットしたもので、特約の保険料は月額300円、年額では3、480円でサービスを利用できます。
このサービスは、以下を行うことで利用できます。
- 両社から貸与される専用のテレマティクス端末をクルマに設置
- 専用アプリをスマホにダウンロードしてユーザー登録
テレマティクスは通信(テレコミュニケーション)と情報工学(インフォマティクス)を組合わせた造語です。
テレマティクス端末は、通信と情報処理の機能をもち自動車とデータセンターを無線で接続する端末です。
今回紹介するのは、スマホアプリを通じてセンターと運転者・専用のテレマティクス端末と情報のやりとりをします。
提供される主なサービスには、以下があります。
- 事故防止支援サービス
- 衝撃検知時の自動発信サービス
- 安全運転診断サービス
このサービスには、以下の機能があります。
事故につながりやすい運転状況を検知するとドライバーにアラート通知をし、安全運転に役立てます。
- 急加速・急減速を5回検知
- 急なハンドル操作を5回検知
- 運転中のふらつきを5回検知
- 2時間以上の走行時間を30分毎に通知
- 事故多発地点への接近
- 運転速度を規制する交通標識地点への接近
- 一時停止地点で5回無停止検知
- 気象情報等が発表された地点に接近
- 動物が生息する地点に接近
実際に逆走が発生した高速道路のインターチェンジやサービスエリア等で逆走を検知した場合に、逆走の可能性があることを知らせます。
10km半径単位であらかじめ設定された区域外に出た場合にアラートで注意を促します。
事故等により車載した専用端末が設定されている以上の衝撃を検知すると、以下が行われます。
- 専用安否確認ディスクに自動送信
- 専任オペレータがドライバーに安全確認の連絡し事故対応
- 対応結果を家族等の見守り者にメール通知
このサービスには、以下の機能があります。
1回の運転ごとに以下を評価してレポートを提供して運転傾向を振り返ることにより、改善につなげることができます。
- 運転傾向の4段階総合評価
- アクセル・ブレーキ・ハンドル操作のそれぞれの評価
- 評価結果をもとに運転アドバイス
- 走行ルートに危険運転を検知した場所の表示
1ヶ月の運転レポートを総合的に分析した月間レポートをドライバーと見守り者に提供し、相互に安全運転度合いを確認できます。
主な項目には、以下があります。
- 月間総合評価
- 道路別の評価
- 今月の走行実績
- 今月のアドバイス総合評価の推移
- 運転のベスト3と注意運転ワースト3
見守るクルマの保険
運転状況等を診断し事故が起こると自動通報します!!
ドライバーと見守り者で相互に情報を共有できます!!