【高齢ドライバー事故防止】安全装置と限定免許
高齢ドライバー
死亡事故数は400件程度で一定ですが割合は増加しています!!
安全装置と限定免許など運転免許制度の見直しも進みそうです!!
75歳以上の運転免許保有者数は、2016年末で513万人となり10年前に比べると倍増しています。
全国の死亡事故件数は減少傾向にありますが、75歳以上の高齢ドライバーについて見ると以下のようになっています。
- 2006年から2016年の10年間400件を超える事故数が継続
- 2016年は459件で全体の13.5%
- 2006年の7.4%から大幅に上昇
- 不適切なハンドル操作やアクセルとブレーキの踏み間違いが多い
対向車や歩行者との衝突を防ぐ(軽減する)自動ブレーキやアクセルとブレーキの踏み間違い防止装置が軽自動車を含む新車に装着され始めています。
安全装置を搭載した軽自動車について、前回記事【2017年安全重視軽自動車発売】ホンダ「N-BOX」・ダイハツ「ミラ イース」で紹介しています。
高齢者の事故を減らすため、以下のような対策が政府で検討されています。
- 自動ブレーキなどを搭載した安全運転サポート車の基準作り
- 免許の取り消しなどを判断する実車による再試験
- 安全サポート車に限って運転を認める限定条件付き免許など
海外も含めた運転免許制度は、以下のようになっています。
国別 | 定年制 | 実車による再試験 | 時間や場所の限定免許 |
---|---|---|---|
日本 | 未導入 | 未導入 | 未導入 |
英国 | 未導入 | 導入 | 未導入 |
スイス | 未導入 | 導入 | 導入 |
ドイツ | 未導入 | 未導入 | 導入 |
米カリフォルニア州 | 未導入 | 導入 | 導入 |
米ニューヨーク州 | 未導入 | 導入 | 未導入 |
免許の定年制を導入した国はまだありませんが、実車による再試験や限定免許制堂は導入されつつあるようです。
認知症については2017年3月施行の改正道路交通法で、免許更新時などに行われる認知症検査で「認知症の恐れ」と判定されると医師の診断が義務つけられました。
しかし、免許の取り消しや停止の処分までに最長4〜5ヶ月かかることから、「認知症の恐れ」と判定されると早急な対応が必要と提言されています。
また、高齢ドラーバー事故は認知機能の低下だけが原因ではないので、安全装置の進歩や運転制度免許制度の見直しが重要です。
アクセルとブレーキの踏み間違い事故が高齢者を中心に増えていて、防止装置も現実化しています。
「ワンペダル」は、アクセルとブレーキを1つのペダルにした装置です。
- 踏み込めばブレーキ
- 足を右に傾ける(シングルタイプ)とアクセル
- アクセルしたままブレーキを踏むとアクセルが解除
- 踏めば必ず止まり踏み間違いを防止
シングルタイプ(右足用)とダブルタイプ(両足用)があり、費用の目安は以下になっています(税別)。
- シングルタイプで17万円(持ち込み)〜20万円
- ダブルタイプで20万円(持ち込み)〜23万円
レーザーで前方(4メートルぐらい)を監視し、停車中や低速走行中に障害物を検知すると急加速を制御して音と表示などで障害物の接近を知らせる装置です。
自動ブレーキ(衝突軽減ブレーキ)とあわせた安全装置を10万円ぐらいから搭載できます(メーカーにより異なります)。
高齢ドライバー事故
安全装置や運転免許制度が検討されています!!
クルマの買い替え等に時間がかかりそうです!!