【エコカー】日本はFCV整備が遅れPHVへ
エコカー
米国や中国で電気自動車(EV)が急激に普及しています!!
HVはエコカーと認められず日本は苦しい状況にあります!!
エコカーは、排気ガスを一切出さない米国カリフォルニア州のZEVを満たす自動車で、以下の種類があります。
- 水素で走行する燃料電池車FCV
- バッテリーで走行する電気自動車EV
- 外部電源から充電できるHV車PHV
米国カリフォルニア州のZEV(Zero Emission Vehicle)に日本の自動車メーカーは縛られています。
カリフォルニア州のエコカー支援策もありますが、州内で一定台数以上販売する自動車メーカーに一定比率以上ZEVに義務つけています。
2012年時点では、州内で年間6万台以上販売する以下の自動車メーカーが対象です。
- GM
- フォード
- クライスラー
- トヨタ
- 日産
- ホンダ
2018年には、BMW、ベンツ、フォルクスワーゲン、マツダ、現代、起亜も対象となる見通しでSUBARUも2018年には米国で販売すると発表しています。
ZEV規制で以下の対応が迫られます。
- ZEV規制を満たす範囲しか販売しない(出来ない)
- ZEV規制に余裕のあるメーカー(実際にはテスタ)からクレジットを購入
現実的な方法として、トヨタもテスラからクレジットを購入していると報じられています。
日産や三菱自はEVに力を入れてきましたが、PHVも販売する予定です。
エコカーをFCV、EV、PHVと見ると、最も期待が高いのはFCVですが、2017年現時点で水素充填ステーションはほとんど普及してなく、米国や中国で販売が急激(特に中国)しているEVがFCVよりも普及が早まりそうです。
2016年のEV販売台数は、以下になっています。
- テスラEVは約7万6000台
- 中国EVは約41万7000台
期待されるFCVの販売見通しは不明なこともあり、2017年時点ではEVが主力ですが、EVには200km〜300kmぐらいの走行距離に問題があり、国土の広い米国や中国で今後普及するか見通せません(技術開発の期待はありますが)。
その中で、日常の走行は外部充電で遠距離も走行可能なPHVがエコカーの主役になりそうです。
米国カリフォルニア州のZEV規制は、2018年からハイブリッド車(HV)をエコカーの対象から外し、エコカーはFCV、EV、PHVになります。
日本メーカー(ドイツメーカー)もPHVが主流になりそうです。
そこで、日本自動車メーカーのPHVへの対応をまとめます。
プリウスのPHVを日本と米国で販売をはじめました。
- EV走行距離は68.2km
- HV燃費は37.2km
- 販売価格は3,261,600円から
- ソーラーパネル発電で1日最大6.1km分
ホンダは、PHVとEVを2017年4月12日に開幕するニューヨーク国際自動車ショーに展示し、2017年中に米国でセダンのPHVを販売します。
2030年までにHVも含めPHV、EVを全生産台数の3分の2にする目標を掲げています。
三菱自は、日本や西欧でPHVを販売していますが、2017年内に米国と東欧で主力のSUV「アウトランダー」のPHVの販売を始めます。
年末にウクライナで販売を初めて、その後ロシアや東欧全域に広げる計画です。
日産は、2010年にEV「リーフ」を販売始めました。
PHVついては、傘下に収めた三菱自の技術を使ってPHVの販売をする計画です。
提携する仏ルノーにも提供が予想されます。
スバルは、資本関係にあるトヨタ(出資比率16.77%)からPHV技術の提供を受けて2018年に米国で販売する計画です。
マツダも提携するトヨタの技術の提供を受けて2019年までに北米でEVを販売する計画です。
2021年以降はPHVも販売する計画です。
PHV
ほぼ排ガスゼロと言えエコカーの主役になりそうです!!
日本メーカーはHVに加えてPHVでも期待できそうです!!