【自動車保険】対物賠償責任保険
対物保険
対物賠償責任保険は自動車や物の損害を補償します!!
自動車や物は自賠責保険の対象外で無制限が基本です!!
補償の概要
対物賠償責任保険は、契約している自動車を運転中の事故などにより、他人の自動車や物に損害を与え法律上の損害賠償責任の金額が1回の事故につき保険金額の範囲内で支払われます(複数の事故を起こした場合は別途保険金が支払わられます)。
この損害額は、事故の相手側の損害額と過失割合で決まります。
この損害額の保障以外に以下の費用も対象になります(保険会社の合意が必要)。
- 示談
- 訴訟
- 裁判上の和解・調停・仲裁
事故の相手先との示談交渉は、原則として保険会社が行ってくれます。
高額損害の例
高額賠償の例を下記に示します。
損害額(万円) | 裁判所 | 判決日 | 事故発生日 | 賠償対象 |
---|---|---|---|---|
2億6135 | 神戸地裁 | H6/7 | S60/5 | 積荷(衣服・洋服・毛皮) |
1億3580 | 東京地裁 | H8/7 | H3/2 | パチンコ店 |
1億2037 | 福岡地裁 | S55/7 | S50/3 | 電車・線路・家屋 |
1億1798 | 大阪地裁 | H23/12 | H19/4 | トレーラー |
1億1347 | 千葉地裁 | H10/10 | H4/9 | 電車 |
損害賠償の例
損害には事故の直接の損害と事故に関わり間接的な損害があります。
- 事故のケース
自動車が直線道路を走行中に、前方から来たトラックと衝突し、その後、付近の電柱、駐車場の施設、飲食店に衝突したケースの損害賠償の範囲は以下になります。
- 直接損害
電柱・飲食店・トラックの修理費、及び駐車場の施設の修理費が直接損害費用になります。
- 間接損害
飲食店の再建までの休業損害が間接損害になります。
対物全損時修理差額費用特約(損保ジャパンにほん興亜「THE車の保険」の例)
対物賠償責任保険の保険金は、相手の自動車の時価までになります。
修理費が時価を超えた場合は相手側の負担になりますが、相手側が納得しない場合で示談すると修理費と時価の差額を負担することになります。
この特約は、この差額について50万円を限度に保険金が支払わられます。
以下のケースを考えます。
- 事故相手先の修理費が100万円
- 事故相手先の自動車の時価が70万円
- 自分と事故相手先の過失割合が80%と20%
このケースの保険金は、以下になります。
- 特約から差額の30万円の80%で24万円
- 保険から時価70万円の80%で56万円
対物保険
自動車事故は複数の対物が対象になり得ます!!
複雑な事故があり得るので無制限が基本です!!