【自動車保険】保険の構成
自動車保険
自賠責保険と任意保険の2つの保険から構成されます!!
任意保険は自賠責保険の範囲を超えた分を保障します!!
自賠責保険
自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)は法律で加入が決まっていて、加入しないで運転すると法律違反になり1年以下の懲役または50万円以下の罰金刑になります。
- 自賠責保険は、被害者の保護を目的とする最低限の補償
- 人身傷害や死亡を対象とし者の損害(物損事故)は対象外
- 傷害の上限は、120万円
- 死亡の上限は、3,000万円
- 後遺障害が発生すると障害等級により14等級(75万円)から1等級(4,000万円)
任意保険
自賠責保険は、被害者の保護を目的とするので金額および範囲とも狭くなっていて、実際の損害はこの範囲を超えることがあります。
最高額は、平成23年横浜地裁で5億843万円(41歳眼科医男性の死亡事故)の判決がでました。
このように、自賠責保険では高額の賠償を補償できません。
自賠責保険で補償できない範囲を補償するのが任意保険です。
任意保険は賠償額全額を補償するのではなく、賠償額と自賠責保険金の差額を支払います。
自賠責保険の補償範囲内であれば、任意保険からの支払いはありません。
しかし、任意保険から支払われなくても、事故履歴は残るので次回の保険の更新にはノンフリート等級が3等級下がり保険料は高くなります(事故があっても自賠責保険料は変わりません)。
任意保険の構成
任意保険は、1つの保険ではなく補償範囲により複数の保険から構成されます。
保険と保険金額は、基本的に自由に設定できます(自由に設定できるので任意保険という名称です)。
このように、任意保険は複数の保険から構成されますが、契約は保険別でなくまとめて1つの自動車保険として契約します。
自動車保険は、以下の保険から構成されます。
- 相手への賠償を行う対人賠償責任保険:基本的に無制限
- 相手の車や物への賠償を行う対物賠償責任保険:基本的に無制限
- 自分の損害を補償する人身傷害保険:3,000万以上は必要
- 自分の車の損害(自分の責任範囲)を補償する車両保険:車による契約時点での時価金額(の範囲)
保険には、色々なオプションがありますが、次回に説明します。
自動車保険
自賠責保険は固定ですが任意保険には多くの選択肢があります!!
すべて選択でなく必要な範囲に抑えると保険料を安くできます!!