自動車保険の付帯サービス
付帯サービスの内容
自動車保険には、保険による損害の補償のほかに関連した付帯サービスがついています。
たとえば自動車の事故や故障等のトラブルがあったときにサポートしてくれるロードサービスは、ほとんどの保険会社が取り入れています。
また大手損保では、ロードサービス以外に情報提供などのサービスを行っているところもあります。
各保険会社の付帯サービスにどのくらい違いがあり、自動車保険を比較するポイントとなるのかを見ていきましょう。
ロードサービス
自動車保険の付帯サービスといえば、やはりロードサービスです。
ロードサービスは、自動車事故や故障などのトラブルで自動車が動かないようなときに、現場に来てくれて応急処置やレッカー移動などをしてくれるサービスです。
また自動車が使えない状態の時に、自宅までの交通費や宿泊が必要な時の宿泊費などを支払ってくれます。
自動車は、事故以外でも故障やトラブルに見舞われることがありますので、とても有益なサービスといえます。
各社のロードサービスは、基本的にはほぼ同じような内容なので、自動車保険を選ぶ上でそれほど大きな影響はないと考えられますが、細かい違いがありますので、こだわりがある方は比較するとよいでしょう。
大手損保よりもダイレクト損保の方がサービスの幅がやや広い傾向にあります。
以下ではダイレクト損保の上位5社(ソニー損保、三井ダイレクト、チューリッヒ、アクサダイレクト、SBI損保)を中心に大手損保(損保ジャパン日本興亜、東京海上日動、三井住友海上)の状況も参照しながらサービス内容の違いを見ていきましょう。
ロードサービスの受付については、どの保険会社も24時間365日対応となっています。
拠点数は、全国に9,000ヵ所以上のネットワークがある保険会社が多く、数が少ないところでも3,200ヵ所あります。
拠点数についてはどの保険会社でも十分にあると思ってよいでしょう。
大手損保のロードサービスの拠点数については、ホームページなどで公表がないため確認できませんが、大手損保系のダイレクト損保のサービス拠点数が8,000~9,000ヵ所ありますので同程度はあると考えてよいでしょう。
自動車のバッテリー上がりや燃料切れ、キーの閉じ込みなどのトラブルについては、ほとんどの保険会社で無料となっています。
無料で対応してくれる作業は30分以内の作業となっている保険会社もありますが、基本的にこれらのサービスは30分以内に終了するようなものなので、それほど気にする必要はないのではないでしょうか?
ただし、一部サービスについては利用できる回数等に制限がある場合がありますのでご注意ください。
大手損保では、応急作業は30分以内の作業が無料となっています。
また、ガス欠時の燃料のお届けはダイレクト損保同様10Lまでとなっており、お届け回数に制限があったり、会社によって無料・有料の違いがあります。
事故や故障などのトラブルで自動車が動かなくなった場合に、無料で近くの修理工場などにレッカー移動してくれるサービスです。
基本的にどの保険会社も、保険会社が指定した最寄りの修理工場までのレッカー移動は無料となっています。
しかし、契約者が指定した修理工場などにレッカー移動してもらう場合は移動距離に制限があります。
またレッカーサービスに関連するサービスとして、修理が終わった自動車を自宅まで無料で運んでくれるサービスもあります。
大手損保のロードサービスでは、自動車修理後の自宅までの搬送サービスが含まれていないようです。この部分はダイレクト損保の方が充実しているところだといえます。
その他、外出先での事故で自動車が動かなくなった場合に、一時的に使用するレンタカー代を負担してくれるサービスを行っている保険会社があります。
その他の付帯サービス
大手損保では、ロードサービス以外の付帯サービスも提供しています。
まとめ
自動車保険の付帯サービス、特にロードサービスについては、細かい部分に少しずつ違いはありますが、主要な部分はどこも同様なサービスを提供しています。
またその他の情報提供サービス等の差は、自動車保険の選択において重要なことではありません。
したがって、自動車保険を選ぶにあたって付帯サービスの違いはそれほど神経質になる必要はでしょう。
※本ページは、対象とした損害保険会社のWebサイトの情報(2014年11月時点)を元に作成しています。